再生可能エネルギーといえば、太陽光発電が注目され大人気です。なぜでしょうか?
ある程度の空き地があればどこでも設置できて、建設費が比較的安価で済むからです。
しかし、建設費の下落に伴い、買取価格もどんどん下がっていて、魅力が少なくなりました。
では、固定価格買取制度(FIT)の恩恵を受けて買取価格が高いものは他にないのか。

初期投資は多くかかるものの、太陽光発電の4~5倍もの安定した発電量を得られるという
注目の再生可能エネルギーといえば、全国に既にある資源を利用した「小水力発電」です。
規模は30~200kW程度がコストパフォーマンスが高く、全国でも数千か所もの見込み用地が
あり、大手だけでなく中小企業でも十分に参入が可能なビジネスとして有力視されています。

200kW未満の規模では、買取り価格が太陽光発電より高い34円で、ほぼ24時間365日休まず
発電する事が可能なので、天候に左右されやすい太陽光発電より安定した発電が可能です。
設備のイニシャルコストは高めですが、買取価格と発電量の高さから回収期間は8~12年と
短いので、地方の中小企業が取り組む発電事業として今後注目されていくことでしょう。

一級、二級河川は水利権が複雑にからんでいる為、手間がかかり過ぎて設置は難しいのですが、
既存の農業用水、工業用水は全国に数千か所あると言われ、これらを利用する事ができれば
発電設備の建設はそう難しくはなく、大手が大規模な太陽光発電事業を展開する隙間を狙い、
水利権を得やすい地元の中小企業が参入すれば、採算が取れる事業に育てることは可能です。

何万戸にも供給できる大量の電力を発電するのではなく、地元にある資源を有効利用して
電力の地産地消をめざすならば、バイオマス発電のように原料の調達に苦労する事が少ない
「小水力発電」が発電事業の選択肢として、今後注目されて普及が進んでいくでしょう。
YCSでも、地元にある農業用水などを活用した小水力発電所の建設を計画しており、
用地選定、補助金や出資者の募集等の資金計画を進め、2020年頃の稼働をめざしています。

小水力発電がわかる本—しくみから導入まで—