岩手県の北部を流れる農業用水路で4月に新しい小水力発電所が運転を開始する予定だ。
用水路の途中にある落差を利用して、最大37kWの電力を供給することができる。
太陽光発電や地熱発電で実績のある民間の事業者が県から水利権の使用許可を受けて
再生可能エネルギーの導入に取り組む。

小水力発電所を建設する場所は、岩手県の北西部に広がる八幡平市(はちまんたいし)
を流れる農業用水路である。岩手県が終戦直後の1949年に造成した用水路で、60年以上
にわたって使われている。この用水路の床面を固めるために設けられた落差工(らくさ
こう)を利用して小水力発電所の建設工事が進んでいる。

農業用水路

※小水力発電所を建設する「後藤川幹線水路」(左)、設置イメージ(右)。出典:洸陽電機

洸陽電機は八幡平市の導入事例をモデルケースにして、地域と連携した「地域貢献型
水力開発」を各地に展開していく。小水力発電の開発に必要な事前調査から建設工
事と稼働後の維持管理までを地元と共同で推進する。
さらに発電設備と土木設備の建設費を抑えることにより、小水力発電で課題になる
採算性を向上させて導入事例を拡大する計画だ。

すでに洸陽電機は太陽光発電と地熱発電を実施している。地熱発電所は兵庫県と長崎
県にある。長崎県の小浜(おばま)温泉では100度の温泉水を利用したバイナリー方
式の発電所を運転中だ。地元の温泉事業者が建設した発電設備を引き取り、設備を
改修して事業化にこぎつけた。バイナリー方式は100度前後の低温の熱でも発電する
ことができる。

小水力発電

「小浜温泉バイナリー発電所」の全景。出典:洸陽電機

[引用元:スマートジャパン 小さい落差と少ない水量でも発電できる~]

ある農業関係の方から聞いたのですが、かんがい(灌漑)期の揚水設備で使う電気代が、5~9月の
5か月間で月平均100万円以上かかっているらしく、初めて聞いたとき驚いたのを覚えています。
確かに、水が必要な時期には12時間以上休まず設備を動かすので、相当かかるものと思っていた
のですが、年間では約500万円以上になる訳で、費用の削減に何らかの対策がないか考えました。

当社が出来る事は、新電力(PPS)への切り替え、契約メニューの最適化といったものがありま
すが、最近取り上げている「小水力発電」を提案してみるのはどうかと考えています。
山形県主体で行った事業で建設された小水力発電所はありますが、民間で、しかも数十kW規模の
発電施設はまだあまり事例はなく、今後伸びると予想されている部門なので注目しています。

当社は、現在はまだ積雪があり十分な調査は出来ませんが、目ぼしい場所を探しつつ、2016年度
予算の概算要求となっている「民間事業者等による新規開発地点の流量調査等の補助金(予算11億
円)」を使って、流量調査、適地選定等を行う事業を2016年度におこなう計画を立てています。

これからやりたい人の小型水力発電入門