小売全面自由化で厳しい競争を迫られる関西電力だが、4月に投入する新しい料金
プランは1種類に限定した。昼間の単価を高くする代わりに夜間を安 くする時間
帯別のメニューで、夜間の時間帯を従来の8時間から10時間に拡大した。
原子力発電所の再稼働を想定した料金プランでもある。

関西電力が1月15日に発表した家庭向けの新しい料金プランは至ってシンプルだ。
4月に追加するメニューは1種類だけで、しかもガスや電話と組み合わせたセット
割引はない。大阪ガスをはじめ新規参入組が意欲的な割引プランで攻勢をかける
中、顧客の流出を食い止めることはできるのだろうか。

新しいメニューの名前は「eスマート10」で、夜の22時から朝の8時までの10時間
を「ナイトタイム」に設定して単価を安くする。従来の家庭向けの標準メニュー
(従量電灯)と比べて約4~15円も安い。

その代わりに昼間の「リビングタイム」には従量電灯で最も高い3段目の単価と同
じ水準になる。さらに電力の需要が増える7~9月の平日13~16時は「デイタイム」
に位置づけて料金を上乗せするプランだ。

電気料金

夜間の単価を安くしたメニューは昼間に家を留守にすることが多い一人暮らしや共働
きの家庭に向いている。時間帯別の使用量を把握するためにスマートメーターが必要
になるが、設置費用はかからない。

一方で原子力発電所を稼働させた場合には電力会社にもメリットがある。原子力発電
所は昼夜を問わず一定の出力で運転することが前提になっていて、需要が少ない夜間
に発電した電力の供給先を確保しなくてはならない。関西電力は原子力発電所を再稼
働できることを条件に、2016年度の早い時期に料金の値下げも実施する方針だ。

こうした時間帯別の料金プランは従来も「はぴeタイム」というメニューで提供してき
た。はぴeタイムは4月以降も同じ単価のまま継続する。新しいeスマート10と比べると、
ナイトタイムが2時間短い代わりに単価は安い)。

[引用元:スマートジャパン 関西電力は時間帯別メニュー1本で勝負、夜間割引を~]

今回の料金は原子力発電所の再稼働を想定した料金プランとされ、託送料が安く激戦区と予想
される関西電力管内で勝負に出ました。需要者にとってシンプルでわかりやすくなっています。

関西電力は、料金だけに比重を置くのではなく、「でんきの駆けつけサービス」「はぴe暮ら
しサポート」といった身の回りに関係するサービスをオプションで提供している点が変わって
おり、安くなるだけとは違う多彩なサービスで他社との差別化を図っています。

100社を超える小売事業者それぞれが、特色を持ったサービスを提供しますが、既存の電力会社
はどのようなサービスで顧客の流出を防ぐのか、4月の自由化開始に備えて各社をけん制しつつ、
今から特色をアピールし顧客のつなぎ止めに躍起になっています。

どの地域でも、ガス会社や石油会社の攻勢は驚異の様で、既存の電力会社は通信会社などと協力
する事で対抗しようとしており、今後ますます複雑な料金体系になり、需要者は混乱する事が予
想されるので、各社、適正な営業を行っていただく事を切に願います。

関西電力と原発