全国小水力利用推進協議会発行の「小水力発電事例集2015」によりますと、河川から
取水し地域経済に貢献する事業はまだほとんどなく、模索状態であることがわかります。

発電所を建設するにあたって、事業費を抑えて安定性や経済性を確保するためには、
河川や農業用水路から取水するのが理想ですが、水利権などの関係で河川からの取水は
困難を極めるため、地域資源を有効活用し事業化したくても難しくなっています。

そもそも、山地などを切り開いて建設する太陽光発電や、少なからずCO2を排出する
イオマス発電と違い、既に流れている水の勢いを借りる(水車を回す為に取水しますが、
使用した後は元の経路に戻すので消費はしていない)だけであるのに、小水力発電所を
建設するには、水利権や高い建設費などの数々の障害があります。

発電所を建設するのに多くの土地を必要とせず、発電のための資源を集める必要もない、
日本には古くからある小水力発電がいま一つ普及しないのは、建設費だけでなく地域の
理解が必要な点が、小水力発電を普及させるための今後の課題として考えられます。

YCSでは、地域にある水資源(山形県は河川が多く、農業用水路も多いことから、候
補地として有望な場所が多い)をもっとも有効に利用できるのが小水力発電であると考
え、今後、自社または地域の企業と協力して事業を行うこととしました。

小水力発電のメリットとして、「年間を通して発電できる(施設利用率60%)」、「資源
が枯渇しない(自然環境が大きく変わらないかぎり集める必要がない資源)」点で、固定
価格買取制度(FIT)の20年を過ぎても、メンテナンスをしっかりしていれば長期に渡っ
て発電を続けられるシンプルな発電設備である事が大きな特徴です。

地域の景観を損ねるどころか、学習施設としても利用出来るのは小水力発電のメリットと
いえ、さらには観光施設として利用し地域貢献に役立てる事も十分に可能です。
特に、山形県の様な雪国にとっては、安定して発電できるものとして期待しています。

事例に学ぶ 小水力発電