ついに小売電気事業者の登録数が200社に達して、全面自由化が始まる4月1日までに
300社を上回ることが確実になった。すでに家庭などの利用 者が小売電気事業者に対
して電力会社からの契約変更を申し込んだ件数は14万件を突破した。地域特化型の小
売電気事業者も増え続けている。

全国で7.5兆円の規模がある家庭向けの電力市場に参入が相次いでいる。小売電気事業
者の登録審査を担当する電力取引監視等委員会は2月19日に31社を新たに適格と認定し
た。これで小売電気事業者の登録数は合計で200社に達した(審査を通過した日本ロジ
テック協同組合が2月24日に申請を取り下げたため199社に減少)。

さらに102社が申請中で、ほぼすべての事業者が4月1日までに登録を完了する見込みだ。
合わせて300社以上が電力市場にひしめく状況になる。すでに登録を済ませた小売電気事
業者の販売も活発に進んでいる。電力会社から小売電気事業者に契約を変更する「スイッ
チング」を仲介する電力広域的運営推進機関によると、2月12日までに小売電気事業者が
申し込んだスイッチング件数は14万件にのぼった。

[引用元:スマートジャパン 小売電気事業者が200社を突破、契約変更は早くも14万~]

4月の電力小売自由化を控え、自由化になる低圧での切替え申し込みが急激に増えています。
当社は、現在は企業や工場などの高圧契約(契約電力50kW以上)のお客様について、新電
力への切替えを勧めていますが、低圧契約についてはご紹介できる体制にはなっていません。
今まで「新電力(PPS)」として登録されていた事業者に加え、新たに参入した事業者を総
称して「小売電気事業者」という名称になります。合わせて300社以上がひしめく状況です。

確かに電力自由化になって、今までより電気料金が安くなり、しかもポイントが付いたり携
帯やガス代まで割引きがあると言われれば、大手電力会社から切り替えたいのもわかります。
しかし、気になる事があって、「スマートメーターへの交換」、「託送業務システムの正常
稼働」が間に合うかが疑問視されている状況なのです。

そこで、ちょうど気になるニュースがありました。

4月の電力小売り完全自由化まで残り1カ月。だが、主戦場となる東京電力管内で、自由化
に水を差す二つのリスクが浮上している。このリスクが解消されぬまま4月を迎えれば、消
費者や他の新規参入企業を巻き込んで、大混乱に陥る可能性も否定できない。

4月の電力小売り完全自由化まであと1カ月。2011年3月の東日本大震災後、5年もの時間を
かけて準備してきた自由化がいよいよ本番を迎えるが、足元では大混乱を引き起こしかねな
い、二つのリスクが浮上している。

その一つが電力使用量を計測する機械であるスマートメーターへの切り替えが間に合わない
ことで、新規参入企業に混乱が生じるリスクだ。
「設置のスケジュールにまったく余裕はない」「いつ、どのくらいの契約切り替え需要が出
てくるか予測できないため作業員の確保も難しく、それも工事が遅れている一因だ」

~中略~

・誤請求もあり得る 完成度70点未満の 巨大システムが稼働
もう一つのリスクは、東電が開発を進めてきた大規模システムが、完成度が低いまま4月を
迎え、誤請求の恐れなど請求業務に支障があることだ。
あるシステム関係者は「バグの改修が追い付いていない。何点かと聞かれれば70点に満たな
いし、合格点を与えられる状況ではない」と打ち明ける。

このシステムは「託送業務システム」と呼ばれ、東電から新規参入企業へスイッチングした
顧客の情報を認識し、新規参入企業から電気料金を請求するための情報を管理する。そんな
肝心要となるシステムが、70点に満たない完成度で3月1日に動きだすのだ。

[引用元:Yahoo!ニュース 3月1日付 ダイヤモンド・オンライン 3月1日(火)8時0分配信 ]

つまり、4月1日から電力の自由化が開始するが、その要となるスマートメーターと託送業務シス
テムの安定稼働は遅れるかもしれないという懸念があるということです。

それらが間に合わないからといって、契約した需要者に電力が供給されないという事はありません
が、スマートメーターで正確な電力使用量を計測できなければ、料金の支払いや小売電気事業者の
利益に大きな影響が出る可能性があるので、スタート当初は多少の混乱も想定する必要があります。

電力自由化は、本来、需要家にとってメリットがあり歓迎されるべきものですが、例えば、スマー
トメーターへの交換を行う業者が不足している話も聞かれ、色々間に合っていない印象があります。

スマートメーターにしても託送業務システムにしても件数や規模が巨大で、それが開始直後から正
常に稼働するのには困難を伴いますが、2011年の大震災後、電力に対する人々の見方が変わり、今
回の自由化に対する期待も大きいものです。当社も、そこに関わる1企業として、市場の安定化、
需要家のメリットを最大限にする姿勢でのぞみ、少しでも力になろうと考えています。

ウチの会社 電気売るんだってよ 電力小売ビジネスを始めるための10のポイント