電力・ガス取引監視等委員会は、2016年4月に開始した電力小売全面自由化における、登録
事業者の動向や、スイッチングの動向などをまとめ、公表した。

電力小売りを行うのに必要な「小売電気事業者」の登録数の伸びは2015年8月の受付開始か
ら急伸し、2016年6月16日時点で310社が登録している。特に2015年12月以降の伸びは目
覚ましく、毎月40~50件の登録が進んでいた。しかし、実際に電力小売りが全面自由化さ
れると、伸びは一段落している。

これらの低圧向けのスイッチングは当初期待されたほどは進んでいないということがいえる
かもしれないが、電力小売全面自由化の副産物として、新電力比率が 急増しているのが特
別高圧や高圧部門である。高圧分野は2000年に部分的に自由化されたものの、新電力の比率
は3~4%程度にとどまっていたが、 2016年3月には9%にまで比率を高めている。
さらに、供給実績のある事業者も大幅に増えており、2016年3月には前年比60社増の135社
となっている。

新電力の動向
※特別高圧・高圧部門における新電力の動向 出典:電力・ガス取引監視等委員会

[引用元:スマートジャパン 電力自由化の切り替え総数は約240万件、高圧以上の切り替~]

新電力といえば、日本ロジテック協同組合の倒産騒ぎがあり、顧客が切り替えに慎重になるかと思
いきや、需要家側が情報を集めて信頼できる電力会社を見極めるようになったものと思われます。

新電力のバックボーンや経営状況などしっかり分析をしたうえで、実績がある電力会社を選んでい
るのでしょう。需要家の意識が高くなれば、電力自由化のメリットやデメリットを理解したうえで、
賢い選択をする様になり、将来的には真の成熟した電力市場への変革も期待できるでしょう。

今後、現在数百社ある事業者のうち、100社程度がそこそこの販売実績を残したとして、最終的には
上位の10社程度で電力シェア80%程度は取っていくことになるだろうと予想されていますので、
需要家は今後も市場の動向を見守ったうえで賢い選択を行いたいものです。

知らないと損をする!電力自由化徹底対策ガイド (M.B.MOOK)