経済産業省は4月11日、電気の使用者から支払われた賦課金(納付金)を納付しない
電気事業者として、エックスパワー(東京都渋谷区)の社名を公表した。
同社は1月12日、2月13日、3月13日にも納付金未納で社名が公表されている。

今回、同社は3月31日(金)を納付期限とした納付金の納付がなく、督促状により
4月10日(月)を期限に督促したが同日までに納付しなかった。

経済産業省の登録小売電気事業者一覧では、同社は2017年2月24日から2017年
8月31日まで事業休止中となっている。
同省によると、これまで未納となっている納付金も納付されていない。

同社は現在事業を行っておらず収入がないため、支払いがいっそう難しくなって
いるとみられる。同省では、同社に代わって債権を持っている先に引き続き請求を
していく、と話している。

同社は2014年6月の設立で、2016年2月26日にJLエナジーから社号を変更した。
同社ホームページによると、新電力として2015年2月から高圧需要に対して電力
小売りを開始。2015年7月時点で、50以上の高圧需要家の施設に電力の供給
実績があると説明している。2016年1月28日に小売電気事業者に登録されている。

また同社は、近時インターネット上に、同社と日本ロジテック協同組合(東京都
千代田区)との資本関係上の関連性を摘示する記事等が存在していることに言及し、
両者の間に資本関係等の関連性はないと説明している。

[引用元:環境ビジネスオンライン もう回収困難か新電力エックスパワー、賦課金~]

記憶に新しいところでは、日本ロジテック協同組合が、約162億8200万円の負債を抱えて、
皮肉にも、電力小売全面自由化が開始になった2016年4月に破産しました。

日本ロジテック協同組合は、2015年5月と2016年3月に、納付金を納付しない事業者として
社名が公表されており、破産の兆候があったにも関わらず大きな影響を受けました。
新電力代理店の中には、積み重ねた収益を一瞬で失ってしまった所も少なくありません。

賦課金未払いなどの兆候が出た場合には、需要者に知らせて他の新電力への切り替えを
勧める方法もありますが、かえって不信感を抱かれ、大手10社の電力会社に戻してしまう
事も実際にあり、代理店が失った収益は元には戻りませんでした。

電力小売りに多くの企業が参入し、その数は400社にもなっていますが、そのほとんどは
参入したものの顧客の確保が出来ず、電力の調達価格の高騰などの影響を受けてしまい
採算割れをしてしまうのが原因の様です。

採算が取れるボーダーラインは10,000件とも言われており、十分な顧客を確保しているか、
地域密着で堅実に小売りしている事業者でなければ存続はかなり困難と感じます。

今回の様なケースはこれからも起こりうるし、新電力は経営統合など再編しながら、
生き残れる強い事業者だけが残っていくものと予想されます。

最近では、Looopと日本アルファ電力の例があり、2020年の送配電分離に向けて、
電力業界は速いスピードで大きく変わっていくと思います。

エネルギー政策の新展開―電力・ガス自由化に伴う課題の解明