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コンテナ船とは?海運会社のランキングや業界の豆知識を解説します

6月 16, 2022

物流は世界経済のみならず、人々のささやかな暮らしを支える重要な仕組みです。身の回りにある家具家電から消耗品に至るほとんどの物資は海外から流入しており、逆に日本から世界へ届ける場合もあるでしょう。

さて、そこでよくトピックスに持ち上がるのが肝心の「輸送方法」について。

一般的には、スピード感と真新しさから「空輸」が主流と思われがちですが、実際のシェアは9割以上*を「海運」が占め、その中枢を「コンテナ船」が担っています。

わが国の貿易に占める海上貨物の割合

参照:https://www.jpmac.or.jp/img/relation/pdf/pdf-p25-33.pdf

事実、最大級の航空機「B747F(ボーイング747フレイター)」が100トン程度の積載量なのに対し、コンテナ船のスタンダードは50,000トン以上と比較になりません。

すなわち、コンテナ船はまさに世界全体を駆け巡る血流と言っても過言ではないのです。

海上のほうが輸送料が多い

本記事では、そんなコンテナ船の基本情報や海運会社ランキングなどを解説するので、これまで知らなかった業界の知識を深めていきましょう。

*日本船主協会「海と船のQ&A」より

コンテナ船とは

コンテナ船とは

ここではまず、コンテナ船に関する基本情報を確認していきます。

  • 世界の物流を担う貨物船の代名詞
  • 海上輸送に特化した仕組みと構造
  • 海運会社とNVOCCが輸送の窓口に

より詳細な知識を身につけるためにも、ぜひ参考にしてください。

世界の物流を担う貨物船の代名詞

海上輸送の船舶には色々な種類があり、その中でもコンテナ船の特徴は世界の血流と呼ぶにふさわしいものとなっています。

■ コンテナ船

コンテナ船

コンテナ船は、日常生活を送っている限り見かけないかもしれませんが、名古屋や横浜といった主要港付近へ立ち寄れば意外にもごく頻繁に停泊しています。

【横浜港を出港する小型コンテナ船】

横浜港を出港する小型コンテナ船参照:blog-goo

そして、船体には数百を超えるコンテナを積み込むことが可能となっており、たった一隻で2万個の20ftコンテナ*(1)を輸送できる船舶も存在するほどです。

また、上図のコンテナ船とは違い、ガントリークレーン*(2)を搭載した比較的コンパクトなタイプも多く、航路や想定積載量に合わせて使い分けられています。

*海上コンテナのサイズであり、基本的には20ftか40ftが用いられる。2017年に完成したコンテナ船「MOL Triumph」には実に2万170個の20ftコンテナが積載できる。

*2ガントリークレーンとは、コンテナの吊り上げと積み込みに使われる大型装置。船舶自体に備え付けられているケースもある。

ばら積み船

ばら積み船参照:wikipedia

ばら積み船はコンテナ船に並ぶ大型船舶として知られていますが、積載可能な積み荷は以下の通り資源や資材がメインです。

  • 穀物
  • 鉱石
  • セメント
  • 塩など

すなわち、一般家庭というよりも、企業の製造工程で用いる物資の大量輸送にマッチしているでしょう。具体的な積載方法は、甲板に備え付けられたハッチが開閉し、船倉部に直接鉱石などを投入する形となります。

商船三井参照:商船三井

コンテナ船との違いが分からない場合は、「ばら積み船で資材を運ぶ→諸外国で製品を作る→完成品をコンテナ船で輸送」というイメージを持つと良いですね。

参考までに、ばら積み船は「バルカー」「バルクキャリア」「ドライバルク船」といった別名もあるので、頭の片隅に置いておきましょう。

タンカー船

タンカー船参照:wikipedia

ばら積み船と非常に混同されがちな「タンカー」は、鉱石や穀物といった固形物資ではなく、ガソリン、石油などの液体輸送に特化した大型船舶です。

一見しただけでは、どこに液体が入るか分かりにくいデザインですが、船倉部には広大な格納スペースが設けられていますよ。

ガソリン、石油などの液体輸送に特化した大型船舶参照:wikipedia

無論、コンテナ船の方がダイナミック且つ輸送可能物資の種類も豊富です。しかし、タンカー船がなければ「車を始めとする移動手段自体がストップする」ので、当然世界規模で必要不可欠な船舶といえるでしょう。

上記の他にも、ガス輸送に特化した「LNG船」や、自動車輸送のPCC(Pure Car Carrier)といった多彩な貨物船が活躍しており、日夜世界中の人々の「生活」を支えています。

そして、コンテナ船はその中でも特に代表的であり、貿易にとってはなくてはならない存在なのです。

海上輸送に特化した仕組みと構造

先ほど触れた通り、コンテナ船は世界の物流にとって必要不可欠な輸送手段ですが、ここではさらにその理由を深堀してみましょう。

コンテナ船の基本スペック(あくまでも一例です)

項目 スペック
全長 約400m
全幅 約60m
積載コンテナ数(20ft) 2万本前後
総トン数 約20万トン

まず注目したいのは、大容量の輸送を実現するコンテナ船の構造です。

日本郵船歴史博物館

参照:日本郵船歴史博物館

上図を見ると、外側から見えているコンテナは「全体のごくごく一部」であり、その数倍以上の量が船倉部に格納されていることが分かりますね。

すなわち、コンテナ船の構造は「とにかく大容量を運び出す」という機能に特化しており、航空機の輸送容量とは比較にならないのです。

参考までに、業界では甲板部を「On Deck(オンデッキ)」、船倉部は「Under Deck(アンダーデッキ)」と呼び、直射日光と雨ざらしで温度変化の激しいOn Deckよりも、比較的保管環境が穏やかなUnder Deckが荷主からは好まれています。

そして、次に押さえておきたいのが、積み込める貨物の種類。

先ほど触れた通り、タンカーなら液体燃料、ばら積み船は固形物資に限られていた一方、コンテナ船は以下のように多彩な貨物を輸送できますよ。

多彩な貨物を輸送できコンテナ船参照:marubun

輸送可能貨物のジャンル 内容
衣類 洋服、下着、帽子など全般
機械類

製造装置、家電製品など

(精密機器は防水・真空状態を保つバリア梱包が必須)

生鮮食品

肉、魚、野菜など

(一部制限あり)

その他 書籍、自動車、建築資材など多数

以上はほんの一部に過ぎないことから、コンテナ船は「生活や工業に必要な物資を1度で大量に輸送できる手段」として有用性が高く、航空機はもちろん他の貨物船にはない利点を備えているのです。

海運会社とNVOCCが輸送の窓口に

ここまではコンテナ船の概要について触れてきましたが、あまり知見がない方は「一体どんな企業が船を持っているんだ」と疑問に思うでしょう。

大きな種類としては2つに分かれており、それぞれ異なる運営形態となっています。

海運会社

海運会社参照:one

海運会社とは、文字通りコンテナ船などを保有して海上物流を生業とする企業を指しています。上図の「ONE(Ocean Network Express)」は、国内最大手の規模を誇り、船舶にはロゴとイメージカラーがあしらわれていますね。

次に、世界最大の海運会社として知られる「モラーマースク」のコンテナもチェックしてみましょう。

「モラーマースク」のコンテナ参照:nikkei

こちらも同じく大きな社名が印象的であり、本拠地となるデンマークを中心に世界の物流をリードし続けています。

一方、肝心のユーザー層については「海外と取引のある企業」がほとんど。したがって、手紙や小包の郵送のような感覚で利用することは基本的に難しく、一般家庭に浸透していない原因ともいえるでしょう。

ただし、海運会社全体の売上は3.7兆円*と膨大な金額に上ります。すなわち、「ただ認知度が低いだけ」であって、経済規模自体はトップクラスの業界なのです。

*業界動向「海運業界」参照

NVOCC(Non-Vessel Operating Common Carrier)

NVOCC(Non-Vessel Operating Common Carrier)参照:nittsu

NVOCCは、海運会社よりも少しだけ一般層に近しい存在であり、端的に言うと船舶を持たずに海運業を営む企業となります。

さて、業界に詳しくない方にとっては「イメージがまったく湧かない意味不明な用語」なので、簡単に図解で確認してみましょう。

まず、NVOCCはコンテナに積むための荷物を、企業などから集めます。

NVOCC

次に、ある程度の量が集まった時点で、NVOCCはコンテナに荷物を詰め(バンニング)、海運会社が持つ船に積み込むのです。

バンニング

ここまでが基本的な商流となりますが、一見すると「誰でもできるのでは・・」と思うかもしれませんね。

しかし、次のような理由からNVOCCの役回りを個人が行うのは難しく、同時に海運会社にとっても必要不可欠な存在となっています。

  • 一定以上の物量が集まる前提で海運会社からスペースを買っている
    (個人の力ではコンテナ1本も集まらず採算が取れない)
  • 貨物を集められる認知度やマーケティング力が必要
  • 倉庫との契約にもお金がかかる
  • 海運会社は手間とコストの問題で小口の貨物を受け付けていない
    (小口貨物まで満遍なく集めてくれるNVOCCは持ちつ持たれつの存在)

したがって、NVOCCは海運会社の代理店とまではいかなくとも、より小規模な企業に向けての窓口と認識しておけば問題ないでしょう。

世界の海運会社ランキングトップ5

世界の海運会社ランキングトップ5

ここからは、海運業界の上位5社をランキング形式で解説します。

  • MSCグループ
  • P.モラーマースク
  • CMA CGM
  • COSCO SHIPPING Lines
  • エバーグリーン マリン

念のため、日本の代表的な企業も最後に触れていくので、ぜひ参考にしてください。

*当ランキングは2022年時点のコンテナ積載量を基に決定しています

*TEUとは20ftコンテナ1本を表す数量単位です

1位:MSCグループ(456万TEU)

1位:MSCグループ(456万TEU)参照:msc.com

スイスの大手海運会社であるMSCグループは、かねてからトップに君臨していたモラーマースク社(現在2位)を追い抜き、堂々の1位に輝きました。

500隻近い船舶を保有しており、その中でも最大級のサイズを誇る「MSC GLSUN」には、トータル23,756本ものコンテナが積み込めます。

2位:A.P.モラーマースク(416万TEU)

2位:A.P.モラーマースク(416万TEU)参照:maersk

1位のMSCグループと勝るとも劣らない規模を誇るモラーマースク社は、日本人を意識したサイト作りやサービスが大きな魅力。

保有船舶数も500隻超えと納得の規模感ですが、最大コンテナ船の「Maersk Mc-kinney moller」は、積載可能コンテナ数18,000本程度、最大重量も19万トンほどであり、意外にも小ぶりな印象となっています。

3位:CMA CGM(337万TEU)

3位:CMA CGM(337万TEU)参照:cma-cgm

3位のCMA CGMは、フランスを拠点に世界の物流をリードしている海運会社です。

保有船舶数は400隻を超えていますが、同社のコンテナ船「CMA CGMマルコ・ポーロ」は、モラーマスクの船舶よりもさらに小さなサイズ。

大切なのは船舶の大きさよりも、ネットワークとマーケティングということがよく分かりますね。

4位:COSCO SHIPPING Lines(329万TEU)

4位:COSCO SHIPPING Lines(329万TEU)参照:coscoshipping

中国最大手のCOSCO Shippingは、広い国土を活かして様々な海域に足を延ばしている主要海運会社の1つ。

代表的なコンテナ船「COSCO Guangzhou」の積載コンテナ数はMAX9,500本ほどと小規模ですが、実はこの小ぶりさが本土の中国では大きなアドバンテージになるのです。

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上図の通り、上海などの主要港は内陸部へ向かうにつれて航路がとても狭くなるのです。したがって、コンテナ船で終着点まではいかないにしろ、小回りが利く船舶の方が取り回しやすくなりますね。

参考までに、中国にはチャイナシッピングという海運会社もあり、こちらも大変多くの貨物を扱っていますよ。

5位:エバーグリーン マリン(203万TEU)

5位:エバーグリーン マリン(203万TEU)参照:evergreen

5位にランクインした意外な船舶会社は、国土が小さく不利なように思われる台湾の「エバーグリーン マリン」です。

実際のところ、そこまで大きな船舶も持っていないのですが、以下2つのポイントが大きなアドバンテージになっています。

  • 周囲が海に囲まれた島国
  • 自国の製造業が世界的に見ても強い

「台湾で作っているもの」といえば、小籠包や安価な革製品が一般的な一方、ビジネスマンが真っ先に思い浮かべるのは、TSMC社を始めとする半導体企業。IPhoneの基盤などを作る際は必要不可欠な領域なので、実は経済的にとても自立した主要国家の1つなのです。

ちなみに、台湾はそんな強みが追い風となって、エバーグリーンだけでなく、チャイナエアラインという貨物便に特化した航空会社も活躍していますよ。

国内最大手:ONE

国内最大手:ONE参照:one-line

残念ながらトップ5にはランクインしていませんが、我が国の海運を知る上ではONEも押さえておいた方が良いでしょう。

ONEは、特定の1企業を指しているのではなく、川崎汽船、日本郵船、商船三井といった国内最大手の海運会社が統合した組織なのです。

2017年に設立した際は業界に強烈なインパクトを与え、2021年時点では161万TEUを扱うなど、名実ともに主要企業の1社となりました。

コンテナ船の豆知識:メリット編

コンテナ船の豆知識:メリット編

ここからは、コンテナ船のメリットにフォーカスした豆知識を確認していきましょう。

  • 航空便に比べて運賃が安い
  • 実はリーズナブルに旅行もできる

大容量の貨物が運べる利点は先ほど触れたので、より深堀りしたポイントを解説したいと思います。

航空便に比べて運賃が安い

航空便に比べて運賃が安い点は、コンテナ船が持つ最大のメリットといえるでしょう。

具体的に、容積重量1トンの荷物を飛行機で輸送すると、中国エリアで数万円、北米やヨーロッパなら数十万円以上かかるケースもありますが、コンテナ船の場合は20ftコンテナに収まりさえすれば、10分の1程度で利用できるのです。

航空便に比べて運賃が安い

ただし、昨今はウイルスパンデミックの影響でコンテナ自体の生産量が減少してしまったため、相対的に運賃が値上がり傾向なのは否めません。

実はリーズナブルに旅行もできる

非常に意外なサービスですが、コンテナ船は旅行用の船舶として一般開放されており、1日あたり1万5千円程度で楽しめるようです。

さらに、肝心の船内は清潔そのもの。海の男が闊歩していそうなイメージとは真逆の静かな空間となっています。

【客室の様子】

コンテナ船の客室の様子参照:juddspittler

【ラウンジエリア】

コンテナ船のラウンジエリア参照:bloomberg

一方、毎晩のイベントでもある食事は「良くも悪くも普通」という評判が挙がっており、本当に海の旅を味わうのがメインになりそうです。

また、1日1万円がだせるのなら、下図のように煌びやかでディナーも美味しいクルーズ船にも乗れるので、「コンテナ船に強烈な興味がある」方以外はそちらを選んだ方が良いかもしれませんね。

【世界最大規模のカジュアルクルーズ:MSCベリッシマ】

【世界最大規模のカジュアルクルーズ:MSCベリッシマ】参照:guide.mwt

【船内のアトリウム】

【船内のアトリウム】参照:guide.mwt

クルーズ船の優雅な時間を取るか、古き良きコンテナ船を選ぶか、そんな対極に位置する旅行が楽しめるのも、船の魅力といえます。

コンテナ船の豆知識:デメリット編

コンテナ船の豆知識:デメリット編

ここからは、コンテナ船のデメリットを中心に豆知識を確認していきましょう。

  • 事故のスケールが大きい
  • 貨物のダメージは日常茶飯事
  • 港を抜かす「抜港」はつきもの

実際のところ、一般層の悩みの種にはなりませんが、業界では常に警戒されているポイントであり、同時にコンテナ船だからこそ発生する面白味でもあります。

事故のスケールが大きい

コンテナ船は半分以上の荷物を船倉に保管していますが、オンデッキのコンテナも相当な数になります。

そして、「強風や大しけで船体が煽られる」「積み付けに失敗する」と、当然のごとくドミノ倒しのように荷崩れを起こすのです。

大量の荷物が詰め込まれたコンテナが、まるで積み木のように崩壊している様は、コンテナ船ならではのダイナミックな光景。中身が衣類であれば問題ないかもしれませんが、衝撃に弱い家電などを載せていた荷主は保険のお世話になる他ありませんね。

さらに、もう1つの大きな事故として挙げられるのが、2021年にスエズ運河で発生した「巨大コンテナ船の座礁」です。

巨大コンテナ船の座礁参照:glovalasahi

船員の安否が気がかりなものの、やはり目を引くのはスケールの大きさ。広大なスエズ運河の大部分をたった1隻の船舶が塞ぎ、後続するすべてのコンテナ船が立ち往生する事態に発展しました。

また、2020年には強烈な嵐によって1,800個にも及ぶコンテナがハワイの海に沈んだ事故もあり、一躍トップニュースに躍り出ています。

貨物のダメージは日常茶飯事

コンテナ船にありがちなデメリットとしては、貨物のダメージも挙げられるでしょう。ヤマトや佐川といった陸上輸送なら、ある程度は安心できる一方、コンテナ内の固定が甘い、あるいは船の揺れが激しいと、扉を開けた瞬間に雪崩が起きるケースがあります。

貨物のダメージは日常茶飯事参照:toishi.info

実際のところ、こういった事象は海上輸送でごく頻繁に発生するので、精密機器などを扱う際は特殊な措置を施した「バリア梱包」が基本。さらに、ショアリングという固定作業を行って、最大限リスクをカバーしています。

バリア梱包参照:pack-box

さて、ここで疑問になるのが「もし自分が買った荷物が壊れていたら誰の責任なの」というポイント。「どこで荷崩れしたか」「そもそもコンテナ内の処置が甘かったのか」といった原因を追究しなければ、海運会社と売主のどちらに請求すれば良いか分かりませんね。

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実際の手順としては、関係各所に連絡を取った上で貨物保険を使うのがスタンダードとなる一方、海外と取引する業者にとっては切っても切れない悩みの種となっています。

港を抜かす「抜港」はつきもの

コンテナ船で発生する「抜港(ばっこう)」は、停泊予定だった港をスルーして次の港に向かうというもの。にわかには信じがたいハプニングに思えますが、実はダメージや事故よりも頻繁に起こるのです。

たとえば、海外の港湾は従業員によるストライキが日常茶飯事なので、もしその最中に船を着けても、「コンテナを降ろすはずの作業者たち」は絶対に仕事をしてくれません。

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また、濃霧で視界が悪すぎると、着岸させるバースという設備の距離感が掴めなくなることから、船長は抜港という判断を下します。

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もちろん、降ろされるはずだったコンテナはもう一周船旅を過ごすことになり、その船に載せたかった荷主も次の機会を待たなければなりません。

したがって、コンテナ船を使う場合は「時間に余裕がある貨物」に限るのがベターであり、もしどうしても急ぐのなら飛行機に切り替える、というのが業界のセオリーとなっています。

コンテナ船まとめ

コンテナ船まとめ

本記事では、コンテナ船の基本情報や業界の豆知識、海運会社のランキングについても解説してきました。

  • コンテナ船は物流の9割を担う世界の大動脈
  • 運賃が安く大量の荷物を運べる
  • 抜港・ダメージが頻繁でまれにダイナミックな事故も起こす

コンテナ船には上記のようなメリット・デメリットがあり、良い面はもちろんのこと、悪い面に関してもある種ロマンのような形で親しまれています。

もし興味のある方は、旅行船舶として乗船するのもおすすめなので、ぜひ本記事を参考に過去数百年に渡って人々の暮らしを支え続けてきたコンテナ船の知識を深めてみてください。

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