羽毛布団の寿命と買い替えの目安サインをわかりやすく説明します

羽毛布団の寿命の平均はどれくらい？

愛着のある羽毛布団であればある程、取り換え時がつかめないものです。

羽毛布団は手入れをすれば長い間使えるとはいえ、いつまで使い続けて良いものか不安になりますよね。

そこで気になるのが、羽毛布団の平均寿命。

保管状況や使用頻度などによっても変わってきますが、一般的に10年～15年と言われています。

え、うちの布団それ以上使っている・・・と不安になられた方もいるかもしれません。

でも大丈夫。

そもそも、羽毛布団の質に関しては千差万別。

質の良い物やこまめに手入れをしている物なら、20年以上使用できるとされています。

では、長持ちする羽毛布団の特徴はどのようなものなのでしょうか。

羽毛布団の外側の生地

羽毛布団の寿命を延ばすという意味で選ぶべき素材は、綿などの通気性の良い生地です。

高価な羽毛布団に使われがちなシルクなどの素材は、肌触り重視ですぐに傷がついてしまうというデメリットがあります。

高価だからとはいえ、寿命が長いかどうかは別の問題なのですね。

羽毛布団の中身

近年ではリーズナブルで、自宅で簡単に洗える羽毛布団が増えて来ています。

しかしながら、その多くはガチョウやアヒルの羽毛が使われており、ダメージを受けやすいと言われています。

一方、寿命が長いと言われているのが、アイダーダックと言われる、ガチョウの一種の羽毛。

また、マザーグースといって、飼育期間の長いガチョウの羽毛も比較的長持ちします。

寿命が長い羽毛布団はその分高価になりますが、保温性やボリュームもより長く持続するでしょう。

羽毛布団を買い替える目安サイン

では、具体的にどの様な状態になったら、羽毛布団を買い替えれば良いのでしょうか。

目安となるサインを挙げていきます。

ボリュームがなくなってきた

羽毛布団は、汗などの水分が蓄積されると、ダウンパワーと呼ばれる「かさ高」が減少されてきます。

これは、羽毛のダウンボールと呼ばれる中心部分にダメージを受け、水分を外に出せなくなってしまったから。

通常だと羽毛布団を乾燥させる事によって、復活します。

しかし寿命が近付くと、いくらクリーニングをして乾燥させても元に戻らなくなってしまうのです。

新品の状態の３分の２程度にまでボリュームが落ちてきたら、買い替え時でしょう。

羽毛が出て来るようになった

羽毛布団の中身の羽毛が外側に出て来るようになったら、それは側生地が傷んでいるサイン。

側生地に穴が開いてしまったからといって、縫って直すなどという事はもっての外です。

縫ったところから傷が広がってしまいます。

専門業者による部分的な補修もできない事はありませんが、買い替えを検討しても良い時期でしょう。

カバーを利用するなど、外側の生地をケアする事によって劣化を遅らせる事ができます。

異臭や汚れが取れない

羽毛布団から異臭がしたり、汚れがついてしまったら出来るだけ早く対処するようにしましょう。

異臭や汚れは、すぐにクリーニングをする事によって解消される事が多いです。

それでも、長年に渡って蓄積された臭いや汚れは、クリーニング業者の力を持ってしても取り切れません。

そうなってしまったら、買い替えという方法しか無くなってしまう場合がほとんどです。

カビなどが見られる場合は、健康を害してしまいますのでなるべく早く新しいものに取り替えて下さいね。

羽毛が偏ってきた

通常だと羽毛布団の中身が偏ってきたら、外側から軽く叩く事によって元に戻ります。

しかしながら寿命間近になってくると、中身の羽毛が固まってしまいそれが困難になってきます。

かといって無理矢理強い力でほぐすのは、絶対にNG。

必ず軽い力で優しく行って下さい。

それでも羽毛の偏りが治らなくなってきたら、買い替えのサインです。